
―JLAAの存在価値とは何か? 発想力(アイデア)は、移動距離に比例する―
<2025年度一般社団法人 日本地域広告会社協会(JLAA)定期総会 挨拶より>

昨年度より日本地域広告会社協会(以下、JLAA)の理事長を拝命し、右も左もわからないまま1年間みなさんとともに活動してまいりました。
JLAA加盟社には、元気な会社がたくさん存在しています。みなさんの話を伺うと私までも元気をいただけます。この会社が活動している地域は元気なのだろうな、と思っています。もちろん人口減少など1社の力ではどうしようもないことがあるかもしれません。
だからこそ、地域で今を生きる人たちの元気をつくる仕事をすることは、JLAA各社の使命だと思います。
そして各地で活躍している各社の成功事例の共有は、大変価値があります。同業という存在は同じ地域内では「競業」になりますが、一歩地域が離れると「協業」となります。
このように全国的な組織の存在意義は成功事例の共有にあるのではないか、と私は信じています。ぜひJLAAという組織をどんどん使って欲しいと思います。また使い方を迷われている加盟社、また、使い方をまだまだ知らない加盟社の方には、参加いただき、成功事例の共有をして欲しいと思います。
ところで、加盟社のみなさんが参加できるJLAAでの活動は、各地域でのブロック会議、オンラインセミナー、全国展開推進委員会があります。(もちろん理事会へ参加いただけるのであればオブザーブという形にはなりますが、ぜひ参加も可能です。)
JLAAはオンラインも適切に利用して全国の各社みなさんが参加しやすいように工夫をしています。昨年度は各地域のブロック会議においてもオンラインでの参加が可能になりました。今後も事務局のみなさんと協力して全国各地の加盟社のみなさんが参加しやすい体制は整えていくつもりです。
しかしながら、私からは、リアルに参加いただくことも強く推奨いたします。以前、私が別の団体から、全国各地を巡る役職をいただいていたときです。その団体はJLAAのように商売に直結しているわけではありませんので、時間やお金をかけて移動する意味があるのだろうか、と悩んでいたときです。今でも忘れません。新潟県のビジネスホテルにおいてあったアメニティの袋に、こんな言葉がありました。
「発想力(アイデア)は移動距離に比例する」
目から鱗が落ちるとはこのこと。地域の空気を吸い込み、その土地ならではの料理を食べ、水、酒を飲む。そして何よりもその土地で暮らす人、生きている人と交流する。これほど素晴らしい経験はないのだ、と腑に落ちました。それからというもの各地に訪問した際は、時間を取りさまざまなコトを見学したり、ポスター、パンフレットなどの制作物をみたり、地域の情報を持って帰ったり、見知らぬ人との交流を楽しみました。
みなさんが主戦場とする地域は、それぞれのみなさんの地元。居心地が良いのは当たり前です。居心地の良い場所にとどまるだけではなく、足を一歩踏み出して外に出てみてください。あっと驚くアイデアが見つかるかもしれません。JLAAの各社の活躍する街は元気です。その空気に触れてみよう、と気軽にJLAAの活動に参加いただくことを強く推奨いたします。
みなさんとともに学び共有し、みなさんのそれぞれの地域で、その地域が光り輝き続けるために、なくてはならない存在になるために、ともに歩み続けましょう。
本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年4月11日
一般社団法人日本地域広告会社協会(JLAA)
理事長・吉田 大助